「子どもはいらない」と言っていたのに…「やっぱり欲しい」と離婚を切り出された50代妻の絶望
日本では、半数以上の夫婦がセックスレスに陥っているといわれています。旅行会社に勤めるかなでさん(仮名・53歳)は、同業者の嘉一さん(仮名・48歳)と、6年近く性交渉がないそうです。それでも趣味の合う仲睦まじい夫婦として楽しく過ごしていたと思っていましたが、最近になって夫に女性の影を感じ、問い詰めたところ「子供が欲しい」と打ち明けられたといいます。
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■30代の頃は「姉妹の母になりたい」という夢があった
かなでさんと嘉一さんは、職場結婚して20年目のDINKS夫婦。
「セックスレスが何年かと聞かれると、まったくなくなってからは5年程度ですが、私から誘わないとほぼない状態になってからは15年近くになると思います。それでも5年前までは、趣味の海外旅行先のホテルで『こんなにロマンチックなのに楽しまないと損だよ』と誘ったりしていました」
その後、新型コロナウイルスの流行で旅行に行けなくなり、なんとなくその習慣も終焉を迎えたといいます。
「私はもともと、娘が2人ほしかったんです。私自身が2人姉妹で姉と仲がいいので、姉妹の母になりたいと夢をみていました。でも、30代半ばに婦人科で『多嚢胞性卵巣症候群で、妊娠率は低い傾向がある』と診断されました。すぐにでも高度不妊治療を始めたかったのですが、夫が『こんなに忙しいのに精子の検査とかできないよ』と嫌がって、うまく説得することができませんでした」
■高度不妊治療を承諾してくれたのは40代になってから
それでも何度か「トライだけでもしてみない?」と高度不妊治療に誘ったことがあるというかなでさん。
「夫は『俺は自然に子供が授からないなら、夫婦2人の生活でもいいと思っている。2人は嫌か?』と真面目な顔で言っていました。その後、私が40歳の時に泣いて説得して、『そこまで言うなら5回だけ挑戦しよう』とやっと承諾してくれて。約束通り5回トライしましたが、採卵しても受精卵に育つことがなく諦めました」
一度諦めてしまうと、ともに大手企業の正社員同士で財布も別という生活は自由で楽しいものに思えてきたといいます。
「コロナで会社が大変な時は、別のオフィス勤務とはいえ、同士というか戦友のような意識も芽生えて、夫婦の絆が強くなったように感じました。若い頃はラグジュアリーなホテルのバーで飲んだりしていましたが、最近は赤ちょうちんやスナック、立ち飲みの焼き鳥屋さんにもハマって。のんべぇ夫婦として地元の飲み仲間とも仲良くなって、このまま老後に突入するのかなと思っていたんです」
■自分の身勝手さは分かっているのに「離婚したい」
そんな折、かなでさんの元同僚から「嘉一さんが派遣社員の30代派遣社員と仲が良すぎる」というタレコミがあったそうです。
「調べてみたところ、32歳で3人の子供がいる既婚の派遣社員女性でした。確かに、夫は行き先不明の外出が増えていて、なんとなく気になっているタイミングでもあったので、単刀直入に問い詰めてみたんです。相手に3人の子供がいる既婚者と聞いて、最悪でも『遊びだった』と言われる程度だろうと高をくくっていたのですが……。夫は『ごめんなさい、離婚してください』と言い出しました」
嘉一さんの弁明によると女性とは男女の関係はないそうですが、かなでさんは信じていません。
「本人は『夫にDVを受けても子育てをがんばる女性をサポートしてあげたくて、子供連れで相談に乗っていただけ』だと言っています。たぶん、嘘です。さらに『彼女と子供を見ていて自分の子供が欲しくなった』と泣きながら言われて…」
嘉一さん本人も「勝手なことを言ってごめん」と自分の身勝手さは理解しているそうです。
「離婚しても、その派遣社員の女性と付き合うのか、別の人と付き合うのかはわからない。でも、とにかく子供がほしいんだそうです。『両親が死ぬまでこんなこと考えたこともなかった。急に子供を持たずに老いていくのが怖くなった』と言っています」
最初は絶望したものの、泣いていても仕方がないと、かなでさんは今、家庭内別居をしながら弁護士に相談しているそうです。
離婚問題を得意とする女性弁護士に「珍しい事例ではない」と言われ、かなでさんは40代になって急に子供をほしがる男性に対して、怒りを通り越して呆れていると話します。
※本記事では、プライバシーに配慮して取材内容に脚色を加えています。
取材・文/星子 編集/根橋明日美 イメージ写真/PIXTA
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