「これって更年期?」田丸麻紀さんを悩ませた睡眠トラブルや落ち込みを医師が解説

なんだかイライラする。朝から、もうグッタリ。この肌の乾燥は老化のせい?――違います。その正体、まとめて「更年期」かもしれません。あなたのせいでも、気のせいでもない。ホルモンがひっそり舵を切り始めた証拠です。波の高さは、知った人から穏やかにできる。今日から、揺らぎと上手につき合いましょう。

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先生、私は今、更年期の入口に立っていますか?

左:対馬杏奈先生
対馬ルリ子 女性ライフクリニック銀座

産婦人科専門医、母体保護法指定医。母も産婦人科専門医、母体保護法指定医、フェムシップドクターズ認定医という環境に育ち、女性ホルモンの波に振り回されないよう中学生の頃から低用量ピルを服用。自身も卵巣腫瘍の手術や不妊治療を経験。患者に寄り添う治療やアドバイスで信頼が厚い。2人の女の子のママでもある。

右:田丸麻紀さん 48歳

1978年9月4日生まれ。旦那さまと小学生の男の子2人のママで、家族に男性しかおらず、更年期の悩みなどを理解してもらえるのか不安に思うことも。更年期については、年上の友人から体験談を聞いたり、自分にフィットしたセルフケア方法を取り入れたりと、快適に過ごせるよう試行錯誤中。

田丸さん

典型的な更年期症状はまだ実感していないんですが、ここ数年今まで経験しなかった心身の不調を感じています。年齢的に更年期だから?と思うことはあっても、一体どういう原因で起きていて、どう解決すれば良いのかということがわからず、???だらけなんです。

更年期症状がひどくなる前に生活習慣の改善や気軽に受診を

田丸さん(以下、田丸) 数年前に子宮腺筋症になり、今でもお世話になっているので婦人科は身近なのですが、更年期については漠然としか理解できていない気がしています。

対馬先生(以下、対馬) 閉経の前後約5年ずつ、計約10年間を更年期と呼ぶという定義があるんです。女性ホルモンのエストロゲンが閉経に向けて急激に減少してくる過程で起こる心身のさまざまな不調を更年期症状と呼びます。

田丸 私はまさに更年期世代ですよね。更年期症状で典型的なホットフラッシュやイライラなどはまだ感じていません。でも数年前から気温に敏感な体質になったんです。就寝中すごく暑くてお布団を何度も蹴ったり、あるいは急に冷えを感じて起きてしまったり…。以前はそんなことなくて。今では睡眠については寝具やアイマスクなどで対策するようになりました。

対馬 気温に敏感になるのも更年期症状の一つですね。軽度な症状もありますが、クリニックでの治療が必要になるものまで幅広いです。

田丸 そうなんですね! 私の場合、体が冷えると体調を崩しがちで、逆に体を温めることで体調を改善しやすいんです。なので、入浴の時間をどう過ごすかが、健康管理にも精神管理にもすごく大事だなって。40代半ばぐらいに自分自身を知るタイミングになりました。

対馬 田丸さんのように日々の生活習慣の中で予防的に対策なさっていると、ガクンと大きな不調が現れにくいと思います。

田丸 こういうサインが日常で見えたら、受診のタイミングかも、ってありますか?

対馬 先ほど仰っていたような気温に対する敏感さの延長にホットフラッシュはありますし、不眠や関節の痛みで受診される方も多いです。今まではこんな小さなことでイライラしなかったのに…など変化を感じたら受診してみても良いかもしれません。

田丸 どういう検査をするんですか?

対馬 症状がひどくなる前に一度血液検査をして今の女性ホルモンの量を把握しておくのが良いですね。更年期は自己免疫疾患や甲状腺の病気など見られやすい年代なので、変化を感じたらぜひ一度婦人科を受診してみてください。

更年期世代は特に無理は禁物!自分を労り、知識で備えます

田丸 数年前、引っ越しの準備や片付けで疲れ切った後、何もやる気が起こらなくなって。何事もネガティブに受け止めて、景色がグレーに感じるぐらいハッピーじゃない時期が数カ月続きました。更年期症状だったのでしょうか?

対馬 女性ホルモンって一気に下がるわけではなく、乱高下しながら下がるんです。なので、お引っ越しのタイミングがちょうど女性ホルモンの下降のタイミングと重なって症状が強く出てしまったのかもしれませんね。

田丸 当時は原因がわからず不安が続きました。周りの方々から運動をしてみたら良くなると言われて、なんとか運動を継続すると本当に症状が改善したんです。

対馬 更年期症状はエストロゲンの低下だけが原因と思われがちですが、引っ越しのような環境要因やご本人の生真面目な性格などが重なると大きく出やすいと言われているんですよ。

田丸 やはりそれが引き金だったんですね。

対馬 心身の疲労に、住み慣れた環境の変化も大きく影響するので、引っ越しを機に更年期症状が悪化するってよくあるんです。

田丸 更年期世代になったら、心身ともに無理して追い込んじゃいけませんね。余白を持って生活をしないとガクンときちゃいますね。

対馬 家庭内でもそういう知識を共有して、家族にも理解を深めてもらうとより安心ですよ。

田丸さんが更年期症状対策で使っているものは?

気分や体調に合わせて選ぶフレグランスバスオイル
「湯船に適量入れると香りが広がります」アロマセラピーアソシエイツ ブリーズ バスアンドシャワーオイル 55ml ¥16,280(シュウエイトレーディング)

仕事先や旅先に携帯できる愛用のバスアロマ
「浴室の蒸気にスプレーし香りに包まれます」アロマセラピーアソシエイツ ブリーズシャワー スチームミスト 10ml ¥1,980(シュウエイトレーディング)

純度の高い、豚胎盤由来のバージンプラセンタ
「産後からプラセンタに助けられ、いろいろ試した末、成分を信頼してこちらを継続中」Hazumi バージンプラセンタサプリ 60粒 ¥12,960(skinbase)

理想的な温度と湿度を追求した夏用掛け布団
「ここ数年睡眠中の温度で悩まされましたが、快適な睡眠環境で眠れるように」BAKUNE 掛け布団 オーガニックコットン160×200cm ¥29,480(TENTIAL)

《田丸さん衣装》ジャケット¥40,700(マイカアンドディール/DMC)ビスチェ¥18,700パンツ¥25,300(ともにジャスグリッティー)サンダル¥35,200(ペリーコ サニー/アマン)ピアス¥25,300(ピニャッタ/ZUTTOHOLIC)ネックレス¥459,800〈ウノアエレ〉リング¥19,800〈ワンエーアールバイウノアエレ〉(ともにウノアエレ ジャパン)

本記事は、美ST編集部が取材・編集しました。「美ST」は16年以上にわたり、40代&50代女性の美容とライフスタイルを追求してきた月刊美容誌です。
『美ST』2026年10月号掲載
撮影/古水 良(cheek one) ヘア・メイク/佐藤エイコ(ilumini.) スタイリスト/吉田麻衣子 取材/菊池真理子 編集/岡村宗勇

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美ST